ChatGPT・Claude・Geminiに、採用支援に関する5つの質問を投げ、計15回の回答に登場した社名を記録しました。大手が並ぶ質問と、中小・専業が並ぶ質問がはっきり分かれています。
「採用代行(RPO)を依頼できるおすすめの会社は?」——この質問で名前が挙がったのは、大手グループ3社を除けば、すべて採用支援を専門とする会社でした。
紹介文に共通していたのは、数字と、対応範囲の具体性です。「支援実績889社」「リピート率90%」「年間5,000人」——AIは、こうした数値をそのまま引用していました。
逆に、抽象的な強みしか書かれていない会社は、AIが紹介する材料を持てません。何社支援したのか、どの職種に強いのか、KPIを何に置いているのか。Web上に書かれているかどうかが分かれ目になります。
「エンジニア採用を頼める人材紹介会社は?」への回答です。3つのAIが挙げた会社を並べました。
同じ質問なのに、AIによって挙がる会社がまったく違いました。発注者がどのAIを開くかは、こちらでは選べません。
ChatGPTで名前が挙がっていても、Claudeでは出ていない可能性があります。ご自身で1つのAIに聞いて確認しても、実態の3分の1しか見ていないことになります。
名古屋と福岡でも聞いてみました。どちらも大手の割合は30%。企業向けの全国区の質問と同じ水準です。
| 質問 | ChatGPT | Claude | Gemini |
|---|---|---|---|
| 名古屋で採用支援 | 地場5社 | 地場1社 | 大手5社+地場9社 |
| 福岡で人材紹介 | 地場5社 | 地場4社 | 大手4社+地場7社 |
ChatGPTとClaudeは、地場の会社を中心に挙げました。一方Geminiは、リクルートエージェントやdodaといった全国区の名前を先に並べたうえで、地場の会社を続けています。
同じ「福岡で人材紹介会社を探している」という相談でも、開いたAIによって示される選択肢が変わります。
なお福岡では、3つのAIすべてに登場した会社が1社ありました。地方では、地場の会社が定位置を築ける余地があるということです。全国区で戦うより、勝ち筋が見えやすい領域かもしれません。
比較のため「おすすめの転職エージェントを教えて」とも聞きました。挙がったのは15件中13件が大手です。
求職者向けの総合サービスは、テレビCMや大量の広告で名前が知られています。AIは「よく見かける名前」を挙げやすいため、認知度がそのまま順位に反映されます。
一方で企業向けの質問では、大手は14〜30%にとどまりました。どの質問で戦うかによって、勝ち筋がまったく変わるということです。
計測して数字を出すだけのツールではありません。競合との差を分析し、御社サイトを読み込んだうえで「何を書き足すべきか」を毎週お出しします。