ChatGPT・Claude・Geminiに同じ質問を投げ、どの不動産会社の名前が挙がるかを2回にわたって計測しました。3つのAIすべてに登場した会社は、たった1社です。
「世田谷区でおすすめの不動産会社は?」「家の売却を頼むなら?」など5つの質問を、3つのAIに投げた15回分の集計です。
この計測で登場した会社は全部で71社。そのうち65社は、15回中1〜2回しか名前が挙がっていません。
最も多く挙がった会社でも、15回中5回です。裏を返せば10回は出ていません。AIの回答は毎回同じにはならないため、来週も同じように挙がる保証はありません。「出た」ことよりも、「出続けているか」のほうが重要です。
登場した71社の大半も、1〜2回しか挙がっていません。突出した会社が存在しない状態です。上位の椅子は、まだ空いています。まずは今の位置を知ることから始められます。
今回の調査で最も差が大きかったのは、エリアでも質問でもなく「どのAIに聞いたか」でした。3つの角度から見ていきます。
ページ冒頭の3つの一覧をご覧ください。「三軒茶屋でおすすめの不動産会社は?」という同一の質問に対し、3つのAIすべてに登場したのは三軒茶屋不動産の1社だけ。残りはすべてバラバラでした。
「家を売りたいのですが、何から始めればいいですか?」——実際の相談者が最初に打ち込みそうな言い方です。この質問に対し、ChatGPTは会社名を挙げましたが、ClaudeとGeminiは1社も挙げませんでした。手順の説明だけで回答が終わっています。
ご自身でChatGPTを開いて「出てきた」と安心しても、Claudeでは出ていないかもしれない。逆もあります。3つ並べて初めて、実態が見えます。
相談者の言い方を変えて計測しました。
物件探しの文脈ではポータルサイトが占め、相続の文脈では地場の会社が挙がる。構造としてはSEOと似ています。ただし決定的に違うのは枠の数です。検索結果は10件並びますが、AIの回答に載るのは3〜7件程度。入れる枠が、はるかに少ないということです。
「相続した実家を売却したい」への回答には、司法書士事務所が3件、税理士法人が1件含まれていました。AIは業種で線を引きません。相続案件の入口は、不動産会社だけで取り合っているわけではないということです。
御社の商圏と業務内容に合わせた質問を設定し、3つのAIに毎週投げます。今週挙がっていた会社が、来週は消えていることがあります。その逆もあります。1回調べただけでは、それが実力なのか偶然なのか区別がつきません。